上伊那未来人JINー第4話「伝説のエネルギー結晶体」

タケルの案内で、JINは「光の石」に関するさらなる手がかりを求めて村の奥にある古い図書館に向かった。この図書館は村にとって重要な歴史資料の宝庫であり、神社の伝承や村の起源にまつわる古い記録が保管されているとタケルが教えてくれた。

図書館の隅には、埃にまみれた巻物や書籍が並んでいた。タケルは小さな手でそれらの古書を一冊ずつめくり、必死に情報を探し始める。「ここに書いてあるぞ、JINさん!」とタケルが叫ぶと、JINは急いで彼の隣に駆け寄った。

タケルが見つけたのは、「光の石」に関する伝説をまとめた古文書だった。そこには、「千年の時を越え、天より降りし『光の石』が、この地に力をもたらした」と記されていた。石には巨大なエネルギーが宿り、それを使えばあらゆる自然の力を操ることができるが、その力を制御するには特別な「鍵」が必要とされていた。この鍵は、「光の石」の力を守るため、石とともに封印されたと伝えられている。

JINはこの文書に記された「千年の時を越え」という言葉に注目した。未来の世界では、エネルギー結晶体は長年にわたって地球の環境バランスを保つ役割を果たしているとされており、この地に眠る石がまさにその結晶体である可能性が高いと感じた。

さらに文書を読み進めると、「光の石」を封印するための「門」は特別な場所に隠されており、その場所に入るためには「勇気と信念を持つ者でなければならない」と記されていた。これは石が悪用されることを防ぐために古代の人々が設けた結界のようなものではないかとJINは推測した。

「JINさん、この石は本当にすごい力を持ってるんだね。でも、なんでそんなすごいものが僕たちの村にあるのかな?」とタケルが素朴な疑問を投げかけた。

「それは…まだわからないけれど、おそらくこの場所が特別な理由があるんだろう。この結晶体が村を守っていると同時に、未来にとっても重要な役割を果たしている可能性があるんだ」とJINは静かに答えた。

さらに村の歴史を調べていくうちに、この村の人々は代々、石の存在を知りつつも口外しないことでその力を守り続けてきたことが明らかになった。JINはこの村が長年にわたって結晶体の力を外部から守ってきたことを理解し、村人たちへの尊敬の念を抱いた。

「この石を守ることが、未来の安定につながるんだ」とJINは再び自らの使命を思い出した。時間破壊者たちは、この結晶体の力を利用して歴史を改変しようとするため、JINにとっても一刻の猶予はなかった。

タケルもまた、自分の村がそんな壮大な力を秘めた土地であることに誇りを感じたようで、「僕も手伝うよ、JINさん。絶対にあの石を悪い人たちに渡さないようにする!」と力強く言った。

JINはタケルの気持ちを受け止め、未来の平和と村の安全を守るため、まずは石が眠る場所の特定を急ぐことにした。二人は村に伝わる伝説を頼りに、石が封印された「門」へと向かう決意を固めた。

(第5話へつづく)