上伊那未来人JINー第12話「戦いの決意」

敵の拠点で得た情報から、時間破壊者たちの真の目的を知ったJINとリサは、村と未来を守るための計画を練っていた。彼らの計画は結晶体を強制的に操作し、時空そのものを歪めることで自分たちの理想の未来を創り上げるというものだった。その過程で村や周辺の時空が破壊されることもいとわない彼らの冷酷なやり方を目の当たりにしたJINは、決意を新たにしていた。

その夜、JIN、リサ、タケルの三人は村田さんの家に集まり、今後の作戦について話し合った。リサが未来のデバイスを広げ、敵の計画を解析していく。敵の装置は結晶体からエネルギーを無理やり抽出し、それを転送することで周囲の時空を歪ませる仕組みだった。

「彼らの計画を阻止するには、結晶体そのものを守るだけでは足りないわ。敵の装置を破壊するか、彼らの拠点を完全に無力化しなければならない。」リサは冷静に状況を分析した。

「それなら、あの廃工場を直接叩くのがいいんじゃないか?」とタケルが提案する。だがJINは首を振った。「そう簡単ではない。敵は必ず別の手段を用意しているはずだ。それに、奴らの拠点を攻撃すれば、村が危険にさらされる可能性もある。」

「じゃあ、どうするの?」タケルが不安そうに尋ねると、JINはしっかりとした声で答えた。「まずは結晶体を完全に封じる準備を整える。そして、敵が再び襲撃してきたときに迎え撃つ。奴らが動くタイミングを利用して、一気に反撃するんだ。」

その時、村田さんが部屋に入ってきて言った。「何やら大変なことになってるみたいだな。タケルが力になりたいって言ってるのは分かるけど、村を守るために、わしらも協力しようじゃないか。」

JINは驚きながらも、その言葉に感謝を感じた。「村田さん、ありがとうございます。でもこれは危険な戦いです。敵は未来の技術を使っています。村人たちを危険な目に遭わせたくないんです。」

しかし、村田さんは静かに首を振った。「わしらだって、この村で生きてきたんだ。村を守るのは、わしらの責任でもある。どんな小さなことでも、手伝わせてくれ。」

その言葉にJINは考え込んだが、やがて頷いた。「分かりました。ただし、敵に直接立ち向かうのではなく、村の防衛に協力してほしいんです。」

こうして、村全体で敵に備えることになった。村人たちは神社の周辺を強化し、結晶体のある洞窟への道を封鎖する準備を始めた。リサは未来の技術を使って防御フィールドを設置し、JINは村人たちと一緒に罠を仕掛けた。

その夜、JINは一人で結晶体の眠る洞窟を訪れた。青白く光る結晶体を見つめながら、彼は未来の平和と村の命運を天秤にかけているような気持ちになっていた。

「この結晶体が未来の鍵だというのなら、何としてでも守り抜く。」JINは心の中で強く誓った。

そこにリサが静かに現れた。「あなた一人で抱え込まないで。私たちも一緒に戦うわ。未来も、そしてこの村も守る。それが私たちタイムパトロールの使命でしょう?」

JINはリサの言葉に微笑みながら答えた。「そうだな。一人でできることには限界がある。ありがとう、リサ。」

その夜、JINとリサは結晶体の周囲を警備しながら、翌日の戦いに備えた。敵は確実に動いてくる。そしてそれは、JINたちが未来と現在を守るための決定的な戦いの始まりを意味していた。

(第13話へつづく)